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雑誌『歴史人』のABCアーク西陣織で戦国武将の陣羽織を再現 縫製工場アイエスジェイエンタープライズ

雑誌『歴史人』のABCアーク 西陣織で戦国武将の陣羽織を再現 本物志向のコレクターつかむ

繊研新聞2021年08月06日

 月刊誌『歴史人』を発行するABCアークは、8月6日から歴史の名品復刻シリーズとして「木瓜桐文猩猩緋色陣羽織(もっこうきりもんしょうじょうひいろじんばおり)21世紀版」を販売する。

戦国時代のデザインやサイズをできる限り忠実に再現した精巧な作りで本物志向のコレクター需要をつかむ。(森田雄也)

復刻に向けてのプロジェクトは今年2月ごろから開始。いくつか復刻シリーズとして候補が挙がる中、刀と甲冑(かっちゅう)とともに、武将の象徴の一つである陣羽織に焦点を当てた。

中でも、豊臣秀吉が織田信長から拝領したと伝わる大阪城天守閣に所蔵されている木瓜桐文緋羅紗陣羽織が、知名度、人気ともに高いこともあり、現代版に再現して販売することにした。

物作りは4社と協業する。京都の伝統産業である西陣織の中でも、金襴(きんらん)と呼ばれる分野で有名な加地織物が生地を作り、

パターンのベースや紋をファッションセミナーとフォトライブの2社が担い、最終の縫製を岐阜の老舗縫製工場、アイエスジェイエンタープライズが担当する。

生地は赤いシルクをベースに、金糸を用いる。陣羽織の背中には織田家の紋である木瓜紋を、裾には桐の文様をあしらった。紋や文様、サイズの再現性を高めるために、大阪城天守閣研究副主幹の跡部信さんの協力も得た。

大阪城天守閣に所蔵している陣羽織は表面の文様が白だが、豪華さを強調するため、復刻品はあえて金色を使った。フリーサイズで、身長150~175センチが目安になる。

今年4月にリニューアルした歴史人のオンラインストアで受注販売を行う。税込み17万9800円。納品までは受注後2カ月から2カ月半程度。

男性の需要の方が高いとみているが、雑誌の購読者の3~4割が女性であることから女性客も一定取り込めると考えている。

また、同サイトへの海外からのアクセスが相当数あり、将来的に海外への販売も視野に入れている。その場合、サイズを大きめにグレーディングするといった対応を検討中。

歴史人は、10年に創刊した月刊の歴史雑誌。発行部数は7万部。同誌を発行するABCアークは、朝日放送テレビの100%子会社。